こんにちは、静谷進助(せいたにしんすけ)です
人間関係の悩み、失敗、不安、やる気の低下
こういった人生におけるあらゆるツライことに上手く対処するための50の具体的方法が草薙龍瞬著【これも修行のうち】に解説されています
僧侶である草薙龍瞬氏は中学を中退、家出を経験し、その後東大法学部に入学し、現在は僧侶という異色の経歴の持ち主です
僧侶の本と言っても本書【これも修行のうち】はめちゃくちゃ実用的です
著者によるとあらゆる悩みのもとはムダな判断やムダな反応であり
本書ではこのムダな判断やムダな反応の量を減らす実践的な50の練習メニューが用意されています
そしてポイントは無駄に反応しない事
無駄な反応を減らせばその分無駄な悩みも減っていくのです
Contents
草薙龍瞬著【これも修行のうち】の重要ポイント

腹の立つ出来事に対して具体的にどう考えて、怒りや不満を洗い流すか
先が見えない心配や不安に襲われたときはどのように考えて気持ちをリセットするか
ストレスや不安を抱えながらどのように目の前のやるべきモノゴトに集中するか
そのためには以下の2段構えが必要です
- 反応しない心の使い方
- 反応して不快を感じたときの心の向き合い方
反応しない心の使い方
【楽しまなくてはいけない】
【イヤな思いをしたくない】
こういった常に“快”を求めることがその“快”を満たせず、結果的にストレスや悩みにつながります
感情には3種類あります
感情の3種類
- 快—たのしみ、喜び
- ニュートラル—快でも不快でもない状態
- 不快—苦痛、嫌だ
ブッダによると心の基本はニュートラルにあるといいます
常に楽しみや喜びという“快”を追いかけイヤな“不快”を避けようする人は“快”に追い立てられ、“不快”に振り回されるのです
感情が“快”と“不快”を反復横跳びしている状態です
これがストレスや疲れ、意欲の低下の原因です
そうではなく心の基本はニュートラルなのです
常に楽しみや喜びを求めるとそれが得られなくてすぐに不快を招きます
喜びや楽しみなどは一時の感情なので当てにしない
快は“おまけ”と捉える
落ち着き、思いやり、やさしさ、モノゴトに集中する力、へこたれずやり抜く力
これらはニュートラル精神状態から始まっている
あなたの周りにいる継続して成果を出している人も無駄に反応しない人が多いのでないでしょうか
ムダに反応してエネルギーを使っていたら大切なことに集中できない、本当に大切なことに気付けないのです
ニュートラルな精神状態こそが無駄に反応しないことにつながる
草薙龍瞬著【これも修行のうち】では心をニュートラルに保つ方法がいくつも書かれています
1つだけあげれば感情を外から客観的に眺めることです
外から客観的に眺める方法はNLPのディソシエイトがあります
ディソシエイトは以下の記事で詳しく紹介しています
ストレスを感じやすい人が軽減するための対策とは?NLPのディソシエイトが効果的
反応して不快を感じてしまったときの心の向き合い方

反応しないといっても反応してしてしまった場合はどうするの?
次はこういったときの心との向き合い方についてです
仏教でいう心とは反応のことです
反応には5種類あります
反応の5種類
- 感覚
- 感情
- 思考
- 意欲
- 意識

⑤意識が外界の刺激に触れた時に①感覚②感情③思考④意欲の4つの反応を作り出します
我々の悩みはこの4つのいずれかに該当します
意識を向ける対象を①感覚②感情③思考④意欲のいずれかに切り替えることで不快な感情をリセットできるのです
日ごろの反応はたいてい②感情か③思考です
②感情③思考にあった意識を①感覚に向けることで反応状態から脱することができます
意識を音に向ける
意識を音に向けます
これはどこでもできます
例えば電車の中で目をつむり、聞こえてくる1つの音だけに集中します
家の中でもトイレやお風呂の中で1つに音だけに集中します
1分でも2分でも行うとやる前との心の変化が感じられると思います
②感情か③思考にあった意識を聴覚という①感覚に意識を向けるのです
意識を視覚に向ける
次は視覚に意識を向けます
これもお風呂やトイレ、そして電車の中などどこでもできます
1つのものをじっと見つめてください
見ながら他の事を考えるのではなく、見ていることに意識を集中してください
お腹のふくらみ・ちぢみの感覚に集中

次は意識をカラダに向けます
お腹のふくらみとちぢみの往復運動にのみ意識を集中します
お腹に手をあててやった方が意識をお腹に持っていくことができます
これをゆっくり3分くらい行います
鼻の呼吸に集中
鼻の穴から息が吸い込まれ、鼻の穴から息が出ていくことに意識を集中します
息が鼻を通るときの鼻毛の感覚にまで意識を持っていきます
ゆっくり呼吸しながら3分くらい感覚を感じます
足の裏に意識を集中
次は足の裏に意識を持っていきます
歩きながらでもできるのですが難しいので私は座ったまま行います
足が床に触れている感覚に集中します
かかとが触れている感覚、足の指先の感覚、土踏まずの感覚などをじっくり味わいます
実際に感覚に帰ることで無駄な反応を解消するのを体感できると思います
感情や思考に意識が向いて反応しまくっていた状態から目の前のモノゴトに集中できます
まとめ
腹の立つ出来事に対して具体的にどう考えて、怒りや不満を洗い流すか
先が見えない心配や不安に襲われたときはどのように考えて気持ちをリセットするか
ストレスや不安を抱えながらどのように目の前のやるべきモノゴトに集中するか
このようなあらゆる悩みのもとはムダな判断やムダな反応にあります
- 反応しない心の使い方
- 反応して不快を感じたときの心の向き合い方
について50の具体的な方法が解説されています
興味のある方は草薙龍瞬著【これも修行のうち】を見てみてください
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!